大曲の花火・2008年(第82回)大会をプレイバック! 成績まとめ
筆者が「大曲の花火」を初めて見たのは2007年の第81回大会でした。それから毎年欠かさず通っています^^
2007年に初めて見に行った時は、半袖半ズボンの軽装でふらっと出かけたため、河川敷会場の夜の寒さに後悔したのを思い出し、この年は「羽織るもの」と「虫よけ」をしっかり持って参戦しました。 「大曲の花火」会場では、昼の暑さがウソみたいに冷える年もあります。薄手でもよいので長袖を持っていくのがオススメですよ。
さて、前置きはこれぐらいにして、 2008年の競技結果をシェアします。
当時のプログラムをひっぱり出して作成したものです。もし打ち間違いがありましたらスミマセン。
★ 大曲の花火 2008年度(第82回)大会の競技結果
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私が「大曲の花火」に嵌ったころ、こういうのあったらいいなをカタチにしたものです。こういうの、喜んでくれる人に届いたら嬉しいな!!
■総括
「この年も野村さん!」でした。 昨年に続いて『割物の部』と『創造花火の部』の両部門を制した、圧巻の内閣総理大臣賞2連覇!そして『割物の部』ではなんと驚きの6連覇!まさに横綱相撲でした。
野村さんに肉薄しての2番手は、菊屋小幡花火店。四重芯花火のパイオニアにして初代内閣総理大臣賞を受賞した、技術力が高く、デザインセンスも高い花火屋さんです。(群馬県たまむらの花火、おすすめです)
・私の感想
野村花火工業が『創造花火』で披露したのは、コブクロの小渕健太郎さんが無き母に捧げたという名曲「蕾(つぼみ)」の曲調に合わせ、しっとりと丁寧に花火を見せてくれたプログラム【蕾から花へ】。
わたし、このプログラムが大好きです。 興味が沸いた方はYouTubeを探してみてください。 上中下と空間を使う上手さ。 同時に開き、同時に消える花火の心地よさ。 花火が上昇する軌道を見せる花火とそうでない花火のバランス。 そして、蕾から花への玉名通りの世界観。
創造花火のお手本のような作品だと思います。 余韻を残す終わり方も見事です。 花火は打上げ数が多くて、派手ならいいってもんじゃない事を教えてくれた作品でした。
そして、もう一つ、感激したプログラムがありました。前回の投稿で触れずにおきましたが、私が花火にのめりこむキッカケになったのは、小松忠信氏が2007年に披露した【燈籠(ランタン)】という衝撃の花火との出会いでした。この花火の開発秘話は、またおいおい紹介させていただくつもりです。
その【ランタン】を、5号ではなく10号の大玉で見せてくれたのが、自由玉の部で披露された【マジックスター ~時差式発光球~】でした。この時の会場のドヨメキは今も覚えています。 そして、続く創造花火でも時差式発光球をふんだんに見せてくれて「なんて贅沢な花火なんだろう‥」と感激にひたったのを覚えています。
この【ランタン】から端を発した時差式発光花火は、その後複数の花火職人がしのぎを削り、さらに何段階も進化していきます。そのスイッチが入ったのが2008年でした。
ー次回予告ー
次回、プレイバック2009! 「2009年大会」を振り返る の巻き
お楽しみに^^
■おまけの部
『大曲の花火ガイドブック 第11号』
花火師訪問① 静岡県 イケブン(四代目・池谷博文社長、五代目・池谷光晴社長)
- イケブンブルーへのあくなき追及
- 理想の花火工場づくり ISO取得も目指す
- 四代・百年を超す歴史と伝統の中で、着実に
- 色彩の魔術師池谷光晴の挑戦 一色で色の濃淡をはっきりと表現すること
花火師訪問② 静岡県 三遠煙火(小口昭三会長、小口友義社長、小口浩史)
- 落ち着いた説得力のある芯円菊型花火を目指して
- 三遠煙火開発”マジック牡丹”誕生の秘話
- 目指す割物は芯が明確な美しい花火
- 三遠煙火に新風!三代目加入で”エンタティメント”の新たな方向性も