(4)『昼花火の部』について。調べた事をまとめますね! ※過去11大会の成績表つき

どうも。「大曲の花火」を2007年から毎年楽しみにしている筆者ですv

皆さん、昼花火ってご存知でしょうか?

火薬を燃焼させた光りで夜空を彩る『夜花火(夜物)』に対し、まだ明るいうちから「音」「光」「煙」で合図や情景を描くのが『昼花火(昼物)』です。例えば身近なものでは、お祭りや運動会の日に これから開催しますよ~の意味で「ドン!」と音を鳴らし合図を送る花火も「昼花火」の1つです。

そんな昼花火で技を競う競技会があると聞いてイメージが沸くでしょうか? 夜花火なら何となくイメージが沸くと思いますが、昼花火のはピンと来ないと思います。それを説明していきますね。

・・・でも、化けの皮が剥がれる前に早めに告白しておきますね。 実は、わたし、正直なところ‥‥昼花火は詳しくないです。深いいお話しはお届けできないですが、調べた事、知っている事を書いていきます。

※いつか満足できる記事が書けるようになった時に、本稿は書き直したいと思ってます。

ですが、最後に戦績表を付けましたので 良かったら最後まで見てって下さい。

 

昼花火競技会とは

■概要

「全国花火競技大会 大曲の花火」では、参加28社の花火師による【5号玉(やや小さめの花火玉)5発】で技を競う昼花火の部が開催されています。 昼花火競技は全国でも「大曲の花火」だけという事なので とっても貴重なものなのですが‥‥目にする機会が少ない事もあり 少々難解です。

昼花火は「色煙を用い、『煙竜』あるいは『煙柳』、『割物』のいずれかを選択できる」と規定されているそうです。煙による形と色の組み合わせで総合美を競うのが昼花火競技会です。5号玉5発は 適度な間隔をあけ1発づつ上げられる事が多いですが、矢継ぎ早に上げられたり、インパクト勝負でまとめて一度に上げられる事もあります。打ち上げ方は自由な様です。

青空に黄色や赤の”けむり”が優雅に映える年もあれば、どんより曇り空に水色が映える年もあります。残念ながら強風に煙が流されて重ならない年もありますが、花火師さんが「夕空に煙で描くアート」が楽しめます。

昼花火の部は、”わずか5発による構成の妙”を愉しむ通好みな競技ですが、正直まだ私はその域に達していません。 昨年 双眼鏡を持参し、観察してみてようやく楽しくなり始めたぐらいです。 ルールと戦法が分かれば面白くなるところは、カーリングに似ているのかも知れませんね。

西日がまだ沈み切る前に競技が始まります。

 

昼花火について

■煙竜(えんりゅう)

パラシュートで発煙筒を吊り、色煙の線で竜を描くのが「煙竜(えんりゅう)」です。染料剤を詰めたパイプを落下傘で吊るし、パイプの先から半燃焼状態で噴出する色鮮やかな煙りを宙に漂わせる花火であり、高い技術力を要するものです。

良い煙竜のチェックポイントは「煙が太く、短く、鮮明にゆっくり漂うこと」。もし上手く落下傘が開かず、落下してしまうと大幅に減点されてしまうためリスクの高い花火です。5発のうち1発でも落下すると減点です。 ただし難易度が高い分、見事に決まった時に高い評価が得られる「ハイリスクハイリターン」なのが煙竜です。

 

難易度の高い試みに 高い評価がなされるところと、安全性を重視するところが 花火産業の発展を祈念して開催している「大曲の花火」らしくて私は好きです。 ヘタに観客受けに走らないというか。

昨年、第91回大会の優勝作品「直線と螺旋」 秋田県 ㈱小松煙火工業 。

4発目のパラシュートが上手く開かず、落下してしまった様子。残念。

地上に達してしまった様子。 危険なのでこれは大幅減点ですね。

 

■煙柳(えんりゅう、えんやなぎ)

空中でポカっと玉が開いた後、色煙で柳のように垂れてくる花火です。パラシュートで吊る花火も”えんりゅう”と読むのでややこしいですね。

■煙菊(えんぎく)

色煙の星を菊花型に開花させる花火です。

もっと分かり易い写真があれば良かったのですが。。こんな花火です。

 

 

 

その他、信州煙火工業さんが得意とする【煙蜂】という”星が不規則に飛び回る”花火もありますね。

 

 

↓成績一覧はこちら

成績一覧 昼花火の部 ※過去11大会分 

  ※過去6回分は玉名付き! ただし、枠内に納まらず尻切れトンボになっているものもあります。悪しからず。

 


【補足】玉名とは?

ここで、この花火用語を説明しないとダメですね。読み方は”たまめい”ではなく”ぎょくめい”です。花火にはそれぞれの内容を表す名前が付けられますが、それが玉名です。名前の付け方にはだいたい決まったルールがありますが、全体のイメージを総称して玉名(タイトル)が付けられる場合もあります。

例えば、添付のpdf資料で言えば、『昇曲付煙柳』が伝統的な名付け方、『空とマジワル墨アート』はイメージをあらわしたものです。名付け方に制約はない様ですが、適当な言葉を使ってよいものではなく、その玉名通りであるか、玉名からイメージできるテーマ性を花火で表現、演出できているかも審査項目となっています。

玉名には花火師さんの思いが込められています。大事なものです。だから、玉名を理解しましょうと言いたいところですが、、

でも、ある花火師さんが言っておられました。玉名なんて覚える必要ないよって。

あまりにカッコいいセリフなので 私も乗っからせてもらいます。知らなくたって花火競技会は楽しいです。気軽に楽しめます。知らなくても感動できるものは感動できるし、感動が深まるわけじゃないですから。

 

このブログでは なるべく簡単な言葉に置き換えて 書いていこうと思います。


ー次回予告ー

次回、日本らしい伝統的な技の競演『芯入り割物の部』を紹介するの巻き

お楽しみに。

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