大曲の花火・2009年(第83回)大会をプレイバック! 成績まとめ
筆者が「大曲の花火」を初めて見たのは2007年の第81回大会でした。それから毎年欠かさず通っています^^
2008年の2回目の参戦時は、途中から雨が降ってきたのにカッパを持ってなくて後悔したのを思い出し、しっかりカッパを持っていきました。
さて、、前置きはこれぐらいにして、 2009年の競技結果をシェアします。
当時のプログラムをひっぱり出して作成したものです。もし打ち間違いがありましたらスミマセン。
★ 大曲の花火 2009年度(第83回)大会の競技結果
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私が「大曲の花火」に嵌ったころ、こういうのあったらイイのにな をカタチにしたものです。こういうの、喜んでくれる人に届いたら嬉しいな!!
■総括
野村花火工業の3連覇ならず。阻止したのは地元秋田県の雄「北日本花火興業」の花火師今野義和さんでした。「型物(※1)の天才」の異名を持ち、「花火は幸せ創出産業」をモットーとする今野さんが、会場中を笑顔にした創造花火『えっ!アフロでマンボ!?』で空気をつかみ、総合優勝の座を射止めました。(北日本花火興業は平成に入ってから創造花火で7回も優勝した「創造花火の皇帝」でもあります)
※1 型物とは、ハートやスマイルなど図形を夜空に描く花火です。今野さんが型物の天才と言われる所以は、そのデザイン性とユーモアセンスの高さだけではなく、図柄の上下が逆さまにならない様、玉に工夫された縄をつけ打上げ時の回転を止める技術を確立したからでもあります。
ともあれ、「北日本花火興業」の楽しい花火が笑いを誘い、野村花火工業のしっとりした創造花火をおさえ、2002年以来2度目の内閣総理大臣賞に輝いたのが2009年でした。
(秋田県の男鹿日本海花火は、今野ワールドがたっぷり味わえるオススメの花火大会‥だそうですよ)
そしてもう一つ、後の花火の進化を考えたとき、ターニングポイントといえるレギュレーション変更があったのが2009年でした。 自由玉の規定が改定され、「日本古来の伝統的な円い花火」と「円に囚われず、自由な発想で表現する花火」の2方向にそれぞれ進化していったのです。(※詳しくは『自由玉の部』を紹介した回をご覧ください。)
たとえば『芯入り割物』では、 三重芯と四重芯の出品比率が、2008年の14対12から2009年には11対15となり、より難度の高い花火に挑戦する業者が増えました。
『自由玉』では、自社の得意玉「松島」に磨きをかけた花火を披露した新潟煙火工業が【文部科学大臣 奨励賞】を受賞し、花火で観覧車を表現するというアイデアが光った「夢の観覧車」という作品で、山﨑煙火製造所が【日本煙火協会 会長賞】を受賞するなど、花火師の工夫と熱意を感じる作品が増えました。
大量生産では出来ない気持ちの籠った逸品に出会えるのが、花火競技会の魅力だと思います。もしかすると誤った情報かも知れませんが、定期的に花火コンテストを開催している国は日本以外にはないそうです。「大曲の花火」は世界的にみても貴重な花火大会なんですよ。
ー次回予告ー
次回、プレイバック2010! 「2010年大会」を振り返る の巻き
お楽しみに^^
■おまけの部
残念ながら2009年のガイドブックが見つからず、写真は公式プログラムの表紙です。