(8)花火師の最高の名誉『内閣総理大臣賞』について ※2000年からの戦績表つき
どうも。「大曲の花火」がヘビー級に好きな筆者です。
今回紹介するのは、これまで紹介してきた4部門とは別に授与される『内閣総理大臣賞』についてです。
皆さん、内閣総理大臣賞と聞くと その言葉の響きだけで「何だか凄そう!」と思えますよね。はい、その通りです。 年に一度、全国から選抜された28名の花火師により花火の総合芸術が競われる大会で、その日もっとも輝いた花火師に与えられる価値の高い賞が内閣総理大臣賞なのです。参加する花火師の誰もが手にしたいと思う誉れ高き賞です。
今回は勿体ぶらず、先に成績表を貼り付けます。 良かったら見てって下さいね。
花火界には、いま「野村花火工業」という大横綱が存在している事が見て取れると思います。
★ 総合成績一覧 ※内閣総理大臣賞が新設された2000年から18大会分
↑成績一覧はこちら
『特別賞』も掲載しています!
内閣総理大臣賞とは
■概要
2000年に新設された賞で、総合成績が最も優れた花火師に贈られる賞です。
2000年~2016年までは、昼の部を除く3部門の総合成績でしたが、昨年の大会から全4部門の総合成績となりました。各部門の成績が加算され最優秀者が選ばれます。
※4部門=昼花火の部、10号芯入り割物の部、10号自由玉の部、創造花火の部
そして、昨年の大会では、これまで伏せられていた各部門の評価率が公開されました。パーセンテージは下記の通りです。 創造花火に重きが置かれているのが分かります。
- 昼花火の部 10%
- 10号芯入り割物の部 22%
- 10号自由玉の部 18%
- 創造花火の部 50%
この評価率を踏まえ、各部門の成績を総合的にみて、最高評価の1名に内閣総理大臣賞は授与されます。
■受賞歴
内閣総理大臣賞は、2000年から制定された賞であり、今年で19回目となります。
受賞回数
- 7回「野村花火工業(茨城県)」
- 2回「磯谷煙火店(愛知県)」「北日本花火興業(秋田県)」「紅屋青木煙火店(長野県)」
- 1回「菊屋小幡花火店(群馬県)」「山﨑煙火製造所(茨城県)」「山内煙火店(山梨県)」「小松煙火工業(秋田県)」「イケブン(静岡県)」
これだけの強さを誇る野村花火工業も、まだ3連覇は達成できていません。今年は前人未到の3連覇がかかった注目の大会です。果たして3連覇なるか?過去2回と同じく3連覇を阻む業者は現れるのか? 今年は分かり易い構図ですね。
この様に強い【野村さん】がいて、それを超えんとする各社が競い高めあう今の「大曲の花火」は、ホント楽しいですよ! アクセス難易度の高さとリピーターの多さから、”通好み”と言われがちな花火大会ですが、初めての方でも理屈抜きにその凄さが分かる花火大会です。
ただ、宿の心配があるので、オススメし辛いのも事実ですが。。
ー次回予告ー
次回、プレイバック2007! 「私が初参戦した2007年大会」を振り返る の巻き
☆2007年の第81回大会から昨年の第91回大会まで、順に振り返っていきますよー
お楽しみに^^