大曲の花火2022ー今年はテレビで見てみませんか?!生中継のススメ

こんにちは! 3年振りの「大曲の花火」が楽しみで天気予報を頻繁にチェックしてしまう筆者です^^

いよいよ8月27日が迫ってきました。もうじき秋田県のあの花火会場に、全国28の有名煙火店が集い内閣総理大臣賞の名誉を争う熱い熱い闘いが繰り広げられます。

今年は全国各地で”3年振り”の花火大会が催され、3年振りの地元の花火を楽しんできたよ~とか、近々見る予定です~という方が沢山いらっしゃると思います。我が愛する「大曲の花火」も再始動!なんです!!

 

「大曲の花火」はいまや筆者の人生に欠かせないものです。きっかけは、2007年の盆休みの初めに静岡県の袋井にたまたま立ち寄った時に見た【小松煙火工業の花火師・小松忠信がコンテストで披露した燈籠(ランタン)】という打上げ花火でした。その1発に脳天を打抜かれる程の衝撃を受け、日本の花火に魅せらて、国内最高峰の花火競技会と名高い「大曲の花火」に2007年から毎年欠かさず通い続ける様になりました。「大曲の花火」を見終えては、また来年ここに帰ってくるぞ!と誓って会場を後にする唯一無二の花火大会です。

人混みがめっぽう苦手で、「花火は遠くからぼんやり眺めるもので、近くで見たって骨折り損さ」なんてウソぶいていた”酸っぱいブドウ体質”だった筆者を変えてくれた花火大会です。 お陰様でライブ好きになりました。今年も当然見に行く所存です。

花火会場のアナウンスを聞きながら、集まった観客みんなが同じ空を見上げて、尺玉の迫力や音楽とシンクロして打上げられる芸術的なスターマインに酔いしれる・・・・それって会場に行かなければ味わえないものですから。

 


さてここまでは、大曲の花火に行こう!というノリの投稿でしたが、、、ここから一転します。

ここからのテーマは【大曲の花火をTVで見よう!BS中継のススメ!】です。その理由を紐解いて行きますね。

生中継!秋田大曲 全国花火競技大会2022

[BSプレミアム] 2022年08月27日 午後6:50 ~ 午後10:00 (190分)

 

■理由その1 今年の観覧席は完売。当日券も無し。いわゆる全席指定です。

まず、今年の有料観覧席は完売していて、自由席という物もありません。今年は新型コロナ感染対策として全席指定のゆったりした座席配置になっています。また「当日券の販売を行いません」ときっぱりホームページに書かれています。

例年、雄物川の広い河川敷に立派な桟敷席が組まれ、マス席などが設けられ大勢の観客で埋め尽くされるのですが、今年は感染対策を強化し、会場レイアウトが大幅に変わりました。細心の感染対策を講じて開催されます。

 

■理由その2 大曲の花火の花形、創造花火を音楽付きで見て欲しい

次に挙げたいのは、やはり全国花火競技大会の花形である”創造花火(いわゆるスターマイン)”を音楽付きで見て欲しいという事です。創造花火は「2分30秒以内、筒の本数は150本以内、4号・5号筒を合計80本以下とする」といったルールがあり、そうしたルールの基、花火師さんが夜空のキャンパスに音と光で一期一会の色彩を描く芸術絵巻です。音楽は、世界観を構築する欠かせないパーツです。

新型コロナの流行による2年ものブランクを様々に耐え、日本一の競技会に臨む花火師さんや花火実行委員会さんの想いはブラウン管(←古いかな?)からも溢れ伝わりくるでしょう。

ネットで検索すれば、あまたの”穴場”情報にヒットすると思います。「会場で見れないなら穴場で見りゃ良くない?渋滞前に速攻帰れるしw」そういう声に一理あることは認めますが、やはり遠くから見ると迫力に欠けますし波動は伝わりづらく、コロナ禍で開催される今年の「大曲の花火」はチケットが手元に無いのであれば生中継で見るのが良い選択肢だと思います。ラジオなどの中継を聞きながら見るという選択肢もあるっちゃありますが、音声が結構遅れてズレるかたちになりますので。

 

■理由その3 安定の解説とゲスト出演者

最後のポイントです。実はこれが私の中で結構大きいです。

それは、、、柳葉敏郎さん、ギバちゃんさんです。今年の中継のゲストに名を連ねています。

けして饒舌ではなく、知識をひけらかす訳でもなく、純粋に郷土のお祭りの復活を喜ぶ市井の人として出演されると思います。2020年のシークレット花火の中継では柳葉さんのコメントに泣かされました。もらい泣きした方が沢山いらっしゃったと思います。

今年の中継陣は間違いないです。

 

 


ではここから今年の大曲の花火の見どころを解説していきます。

そこで、テレビ観戦のお供になって、花火競技会なるものの魅力を伝えたい意図で数パターンの資料を作成しました。

生中継は3時間強の長きに渡ります。初めて中継を見られる場合、まず全体の構成が分かっていた方が視聴しやすいと考えました。

1つめの資料は良ければプリントアウトしてご利用くださいぬ。

 

■全体の構成(全体プログラム)

「大曲の花火」では2000年度から全部門の総合点が最も高い1社に「内閣総理大臣賞」が授与されています。その戦歴もまとめた資料になっています。

内閣総理大臣賞はこれまでに延べ9社が受賞しており、とりわけ強い1社の存在が目を引くと思います。2年のブランクがあったためテーマ性が薄れてますが今年も「STOP野村花火工業」が一番の視点です。

ただ、このような時間割りは実際にはなくて、あくまで予想です。今年と同様に28社が参加した2016年を参考としました。多少はあるかもですが大きな間違いはないと思います。

あくまで予想と書いたのには理由があって、不測の事態で28社が揃わないケースが考えられたり、「大会提供花火」という観客の皆が楽しみにしている超大型プログラムの開始が20時45分ごろと決められている為です。もしも、煙り待ちや事故で進行が遅れ気味になった場合は、「大会提供花火」が前にスライドする事もありえます。臨機応変に対応されるそうです。

★全体プログラムはこちらをクリック ※『内閣総理大臣賞』が制定された2000年以降の戦績表つき

<見所>

  • A 昼花火の競技が見られるのは全国で唯一、大曲だけです。
  • B しかも、スターマイン(速射連発花火)でも披露されます。
  • C 例年無かった今年の特別プログラムです。 ここまでは生中継前ですね。
  • D おなじみの曲、津雲優さんが歌う「夢の空」が聞こえると、今年もここに来たーーと、胸が高鳴ります。ある意味、大曲ファンが一番楽しみにしている、泣けるプログラムです。
  • F G H I 「夜花火の部」の合間合間にスターマインが披露されます。競技会は独特の緊張した空気がありますが、これらは単純にリラックスして楽しめます。
  • J 昨年、内閣総理大臣賞に輝いた「野村花火工業」の特別プログラムです。斜め打ちもあり、玉数制限もないので、11番の創造花火より豪華な花火が楽しめるでしょう。
  • K 皆さんお待ちかねの目玉プログラム。超ワイドで豪華なスターマインです。
  • L 秋田県民歌を織り込んだフィナーレソング「いざないの街」に乗せ、尺玉がゆったりと打ち上がり、今年の夏も終わりだなーーと しんみり見入ってしまう花火です。
  • N 対岸の花火師がトーチを、観客がペンライトを振って感謝を伝えあうエール交換。なかなかキレイですよーー。「大会提供花火」まで見て帰ってしまう方も多いのですが、頑張ってここまで見て欲しいです。 帰路を考えると仕方ない部分もありますが。。
  • 1 大曲の花火ファンならご存知と思いますが2017年に王座に手をかけながら不運に泣いた「伊那火工堀内煙火」さんがトップバッターで登場です。いきなりハイレベルな作品が見られると思いますよ!
  • 11 前回大会の覇者 野村さんはここで登場です。ちょうど良いくらいの出番ですね。
  • 27 最後は北日本花火興業さんです。もしかしたら今年はもしかすると筆者が思っていた北日本さんが最終出番となりました。最後まで目が離せないですよ。

 

■玉名入り2022年度版プログラム

次に、今年のプログラムです。大曲の花火では公式HP上にプログラムが公開されておらず、玉名(花火のタイトル)は調べても出てこないのですが、有料席のチケットと共に先日届いた冊子の情報を1枚にまとめてみました。

中継後にどの花火が良かったか思い返して、自分なりに審査するのに役立つと思います。予想してみて、翌日お昼過ぎに発表される審査結果と照らし合わせるのも楽しいと思います。ぜひぜひ審査を楽しんで見てください。

なお、今年もFM秋田県大仙市の地域コミュニティーFMラジオ局FMはなび」では、大会の様子が 昼花火から完全実況生中継され、翌日の表彰式の生中継が予定されている様です。詳細が分かり次第下記に追記いたします。

★2022年版プログラムはこちらをクリック 

 

8月25日 追記

FMはなびの生中継の詳細が分かりました。いつもニギニギしく楽しい放送で、こちらもオススメです! 自然と花火の知識が付いて楽しみ方が深まりますよ!!

・【8月27日(土)17時から大曲の花火完全実況生中継です】  ★詳細はこちら

 番組名  第94回全国花火競技大会完全実況生中継
 放送日時 8月27日(土)17時~22時まで
 出演者  花火研究家 小西亨一郎(CONY)
      NPO法人大曲花火倶楽部 冨樫真司(シンジマン)
      FMはなび 藤田浩士

・「大曲の花火」特別番組④花火大会表彰式を生中継します!

 番組名  第94回全国花火競技大会表彰式生中継
 放送日時 8月28日(日)9:30〜11:30
 表彰式進行 根田朋子
 スタジオ実況 藤田浩士
 提供   秋田エプソン株式会社

 

ここで1つお伝えしておきたいことがあり記しますね。それは・・大曲の花火では審査項目に『安全性』があって、安全な打上げであったか厳しくチェックされます。花火の星が空中で燃焼し切らずに燃焼した状態で地上に着いてしまった場合、減点対象となりその強弱や過多に応じて減点されてしまいます。 たしか地上落下による減点数のみをチェックしている裏方の審査員さんが2名居られるそうです。「一番お気に入りだったのに、なんで入賞してないの??」って思われた作品は減点の影響を受けたのかも知れませんね。

 

■競技別戦績表

さて次は、競技別に過去の戦績をまとめた資料です。

楽しむポイント、面白がり方を紹介する趣旨で紹介していきますが、徐々にマニア度が高まってきてキツく感じるかも知れません。その場合、切り上げるのが吉です。胸やけを起こさないようにお願いしますm(_ _)m

 

★【昼花火の部】成績一覧はこちらをクリック

現在秋田県の小松煙火工業さんが3連覇しておりモチロン見所は小松さんです。連覇を阻む候補の1番手阿部煙火さん、個人的には響屋さんに注目しています。

 

★【芯入り割物の部 芯の数の変遷(三重芯・四重芯・五重芯)】はこちらをクリック

三重芯以上の多重芯で競う競技ですが、芯の数に着目してまとめました。 表の下の方に推移をまとめましたが、今年ついに四重芯以上が全体の8割を超えました! 芯が多いほど開発難易度が高く、その分高い評価を得られるため各社の気合いのほどが感じられます。たまたまなのか山梨県勢の3社が三重芯なのが興味深いです。(時差式への拘りかもですね)

 

★【芯入り割物の部】成績一覧はこちらをクリック

五重芯の開発精度が高い野村さん、小松さんに分がありそうですが、完璧な同芯円の四重芯を決めたところが優勝する可能性も高そうです。5年毎に業者を入れ替える「大曲の花火」の今年が4年目なのでここで目立った成績を収めたい煙火店の渾身の1発が見られそうです!

 

★【自由玉の部】成績一覧はこちらをクリック

大混戦が予想される自由玉の部です。どんな花火が見られるか予想がつかず何も言えないのが正直なところです。語るとキリがなく割愛します。

 

★【創造花火の部】成績一覧はこちらをクリック

最注目は2007年の業者入れ替えから参戦して以来13回連続で入賞しているマルゴーさんです。今年の玉名は「祈り~天使がくれた奇跡の光~」。果たして驚異の14年連続なるか。期待しすぎても損はないでしょう。

またモチロン注目は「野村花火工業」でしょう。以下の煙火店別成績表(No11)を見ていただければ分かりますが、優勝ならびに準優勝も数多く、さすがと膝を打ちたくなる作品を見せてくれるのが野村さんです。

最後にマニアックな視点から1社を挙げるなら「伊那火工堀内煙火店」でしょう。 創造花火の見所は「音楽とシンクロして上げられる花火」であり、【大曲の花火の花形、創造花火を音楽つきで見て欲しい】と最初の方に書きました。そう書いたのにいきなり型破りなプログラムからスタートします。漫才のM1グランプリ同様、トップバッターは不利とされる大曲の花火で波乱を見せてくれるか楽しみです。

 

■煙火店別成績表

では、夜の部の打上順に各社の成績表をシェアしますね。 ※2007年からの成績表です

 1 長野県  ㈲ 伊那火工堀内煙火店

 2 静岡県  田畑煙火㈱

 3 群馬県  ㈲ 菊屋小幡花火店

 4 東京都  ㈱ 丸玉屋小勝煙火店

 5 山梨県  ㈱ 齊木煙火本店

 6 秋田県  ㈱ 小松煙火工業

 7 新潟県  ㈲ 片貝煙火工業

 8 新潟県  阿部煙火工業 ㈱

 9 長野県  信州煙火工業 ㈱

10 新潟県  新潟煙火工業 ㈱

11 茨城県  野村花火工業 ㈱

12 長野県  ㈲ 太陽堂田村煙火店

13 山梨県  ㈱ マルゴー

14 茨城県  筑北火工堀米煙火店

15 長野県  ㈱ 紅屋青木煙火店

16 静岡県  三遠煙火 ㈱

17 福岡県  高田花火工業

18 静岡県  ㈱ イケブン

19 愛知県  ㈱ 磯谷煙火店

20 秋田県  ㈱ 和火屋

21 宮城県  ㈲ 若松煙火製造所

22 茨城県  ㈱ 山﨑煙火製造所

23 山梨県  ㈱ 山内煙火店

24 長野県  ㈲ 篠原煙火店

25 福島県  ㈲ 菅野煙火店

26 秋田県  響屋大曲煙火 ㈱

27 東京都  ㈱ ホソヤエンタープライズ

28 秋田県  ㈱ 北日本花火興業

 

■最後に

日本一の花火競技会「大曲の花火」をテレビでご覧になって、日本の花火の業に触れて、地元の花火大会を会場に出かけて見に出掛けていただけたら嬉しいです。。

 


つ、つ、つ、疲れました。

次回は大曲の花火2022観覧記を書く予定です。

前回の大会みたいにカメラの故障や スマホのバッテリー切れが無い限り。。(汗)

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