大曲の花火・2013年(第87回)大会をプレイバック! 成績まとめ

筆者は2007年の第81回大会から毎年「大曲の花火」に通っています。

2013年は、ある重要なルール変更が行われました。それは、2012年までの『割物の部』は「芯入割物」と「自由玉」の2発の合計点で順位付けされていたのが、2013年から各々独立した部門となりました。この変更により、例えば、飛び抜けて評価の高い「自由玉」を上げても「芯入割物」の出来が悪かったため賞を得られないとうケースは無くなりました。

また、四重芯や五重心といった難度の高い「芯入割物」への挑戦を避ける傾向に歯止めが掛かり、より熾烈な開発競争を促すルール変更となりました。

 

さて、前置きはこれぐらいにして、 2013年の競技結果をシェアします。

当時のプログラムをひっぱり出して作成したものです。もし打ち間違いがありましたらスミマセン。

大曲の花火 2013年度(第87回)大会の競技結果

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私が「大曲の花火」に嵌ったころ、こういうのあったらいいなをカタチにしたものです。こういうの、喜んでくれる人に届いたら嬉しいな!!

 

■総括

前年の2012年に全ての部門で無冠に終わり、21年振りの屈辱を味わった名門秋田県の小松煙火工業」が、2006年から頑なに挑戦し続けた”五重芯”を 工夫と意地で決めてみせ、念願の内閣総理大臣賞を受賞しました。

五重芯は、直径30cm足らずの10号玉に、同心円状に6重の輪が描かれるよう星と割り薬を12層も仕込み、動体視力の限界にも挑む最高難度の「割物花火」です。精巧な星作りと仕込みが要求されます。

その五重芯に2006年から挑み続けること足掛け8年。7度の失敗を重ね、更には上述の”21年振りの屈辱”を味わった前回大会後には、先代の社長や従業員の間からも 会社のブランド力の低下を懸念し、難度を下げ確実に賞を取るべきとの声が起こったそうです。それでも決して諦めず、この挑戦が次の時代を切り開くと信じ、スタンスを変えなかった小松忠信社長の信念が実った【会心の一撃】に、最高栄誉の賞が贈られたのでした。

 

失敗の先に待っていた栄光★  いや~カッコいいですよね!

小松ファンになって良かったと、喜びに浸れた2013年でした。

 

・私の感想

以前の投稿で書きましたが、私が花火にのめりこむキッカケになったのは、小松忠信氏が2007年に披露した【燈籠(ランタン)】という花火です。今回はその花火の開発秘話を紹介させたください。

ランタンは2007年3月の新作花火コレクション(という花火競技会があります^^)にて初披露されたエポックメーキングな花火です。「一斉にパッと咲いてパッと消えるのが良い花火」という定義を超え、見た者に衝撃を与えた花火でした。

意図的に火薬の燃焼時間をズラした星を作り、あたかも右から左に、下から上に、光が移動した様に見せる花火です。台湾や長崎のランタン祭りをイメージし、真っ赤な提灯が薄暮にふわっと徐々に灯るさまを表現した花火です。(※ズラして光らせる技法を「時差式発光」と呼びます)

 

この花火は、小松忠信氏が2003年の土浦花火で見た乾燥ムラが原因で左から右に流れた他社の失敗作にヒントを得、意図的に作るにはどうすればいいか試行錯誤を繰り返し、完成させた作品だそうです。

着眼点の良さと、研究熱心さにより産み出されたこの「時差式発光花火」は、今や一大ブームになっていて、全国の様々な花火師が開発競争を繰り広げ、年々進化した花火が登場しています。

 

時差式発光花火は、火薬の配合や管理に通常の花火の数十倍もの労力がかかるそうです。そんな花火で盛り上がりを見せている ここ数年の「日本の花火シーン」を見るにつけ、『せっかく日本に住んでいて、花火嫌いなんて勿体ない』と声を大にして言いたい状況に今あります!!!

 


ー次回予告ー

次回、プレイバック2014!  「2014年大会」を振り返る の巻き

お楽しみに^^

 


■おまけの部

『大曲の花火ガイドブック 第16号』
花火師訪問 山梨県 齊木煙火本店(齊木慶彦会長、齊木克司社長、飯田茂雄工場長)
  • 山梨旋風
  • 花火の街「市川大門」の隆盛
  • 齊木煙火本店の歴史
  • 齊木煙火本店 製造部門のニューリーダー飯田茂雄
  • 齊木煙火本店の絶対的「煙竜」の緻密さの検証
  • 四重心引先紅光輝~新たな留め方を創り出せ!
  • 聖礼花ストーリー
  • 目標は内閣総理大臣賞!

 

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